登山ガイド・フォトグラファー 石川貴大さん「多彩なフィールドでの過酷なミッションから日々の回復までをシームレスに支える”縁の下の力持ち”」

登山ガイド・フォトグラファー 石川貴大さん「多彩なフィールドでの過酷なミッションから日々の回復までをシームレスに支える”縁の下の力持ち”」

多彩なフィールドでの過酷なミッションから日々の回復までをシームレスに支える”縁の下の力持ち”

Amazfit T-Rex 3 Proがもたらしたアスリートとしての意識改革

登山ガイド・フォトグラファー 石川貴大さん

プロの登山ガイドやラフティングガイドとして「里山からヒマラヤまで」をモットーに幅広いフィールドを案内する一方、クライミングやトレイルランニング、アドベンチャーレースの現場で極限の一瞬を切り取るプロフォトグラファーとしても活躍する石川貴大さん。一昨年まではアナログな登山時計を愛用していた彼が、どのようなきっかけでスマートウォッチを導入し、最新モデル「Amazfit T-Rex 3 Pro 48mm」に絶大な信頼を寄せるようになったのか。過酷なフィールドでの活用方法から、新機能「Hybrid Charge(ハイブリッドチャージ)」を駆使したコンディション管理まで、多様なフィールド・多様な目的で使用する石川さんが感じたその魅力と実践について語ってもらった。

■プロフィール

石川貴大(いしかわ・たかひろ)

日本山岳ガイド協会認定ガイドであり、山岳・冒険レース・クライミングフォトグラファー。最近では田中正人率いる「チームイーストウィンド」のアドベンチャーレース撮影に帯同するなど、登山をはじめ、アルパインクライミング、トレイルランニングレース、海外登山、ラフティング等、マルチなフィールドで活躍。過酷な大自然を舞台にした多彩なスキルと体力・経験が必要とされる現場で高いレベルの仕事を数多くこなし、多くのアスリートや登山家から厚い信頼を得ている。

感覚から数値へ。運動強度の可視化がもたらした驚き

昨年までシンプルな登山時計を愛用し、山へのデジタル導入はどちらかと言えば遅い方だったと振り返る石川さん。そんな彼が最近になってスマートウォッチ導入へと舵を切った背景には、過酷さを増すプロの撮影現場と、過酷なレースに挑むトップアスリートたちから受けた強烈な刺激があった。 「一昨年までは本当に、標高と時間が最低限分かればいいというスタンスで、アナログな時計をずっと使っていました。スマートフォンなどのデジタル機器を山で使い始めたのも、今から6~7年前です。転機になったのは、トレイルランニングやアドベンチャーレースの現場での撮影仕事が急増したことでした。トップクラスの選手たちのスピードに合わせて自分も山を動き回り、極限の一瞬を切り取るには、自分自身の走力や体力のベースをもっともっと引き上げる必要があったんです。 

あるとき、実際にトップランナーの方々と一緒に練習する機会があったのですが、彼らは日頃から走行距離や各種データを緻密にトラッキングして、モチベーションを高めながらコンディションを管理していました。その姿に大きな刺激を受け、自分も感覚だけでなく、しっかりとデータとしてパフォーマンスやコンディションを可視化すべきだと痛感したのが始まりです。


実際にこの『Amazfit T-Rex 3 Pro』を導入して心拍数などの数値を見るようになり、これまでの主観的な『感覚』がいかに曖昧だったかを思い知らされました。極端な話、それまでは息苦しさや心臓のバクバク感によって『これはやばい』とか、『これくらいならばまだいける』と自分の感覚だけで判断していました。それが例えばこの時計を装着していると、ランナーのペースに合わせて無理をしていると感じる時に、心拍数の画面に「190」といった数値が可視化されることで、苦しさの理由や自分の限界が客観的に分かるようになり、より適切にペースをコントロールできるようになりますね。 先日トレイルランナーと登りの朝練に付き合った際、心拍数が190オーバーの状態で15分間も動き続けていたデータが記録として残っていましたが、そうやって記録に残っていると後で振り返ることもできるので、そこも便利ですね。

岩場から川まで。マルチアクティビティを支える圧倒的なタフネス

登山ガイドでありフォトグラファーでもある彼の活動領域は、岩場、トレイル、そして川や湖へとシームレスに変化する。多種多様なアクティビティを高い次元で網羅し、かつ過酷な環境に耐えうるハードウェアとしての信頼性を、石川さんは現場の視点から高く評価する。「僕の仕事は、今日は岩に張りつき、翌日はトレラン、その次は川でパッククラフトやラフティングをするといった具合に、日々やるアクティビティが違うことが当たり前の日常を送っています。その点でいうと、T-Rex 3 Pro は180以上の豊富なスポーツモードが用意されていて、ジャンルが細かく分かれているのが本当にありがたいですね。種目ごとにスタートさせてデータを別々にトラッキングできるので、今週はどのアクティビティでどれくらいの負荷があったのかを全般的に把握できます。

スポーツやアウトドア、陸上や水上、屋内外にかかわらず、豊富なアクティビティがプリセットされている。

また、山を歩いている時に重宝するのが『獲得標高(累積上昇)』のデータです。従来の時計では現在の標高しか分かりませんでしたが、時計単体で累積の上昇高度がパッと分かるので、自分が今日どれだけ動いたのかを正確に把握できるようになりました。 


他にはアドベンチャーレースのカメラマンという特殊な現場で特に役立っているのが、現在地での『日の出や日の入り』の目安時間が画面でビジュアルとして非常に分かりやすく確認できる点です。


僕らの撮影において、太陽の位置や光の条件は作品の成否を分ける最も重要な要素です。現在地に基づいた正確な時間をその場で確認でき、さらに近くなったら通知してくれる機能は、時間読みにすごく便利。またアドベンチャーレースなどで24時間ぶっ通しでの撮影となると、夜の時間が何時間あるかによって撮影の仕方や装備の戦略が全く変わってくるため、この機能は非常にありがたいですね。


ハード面では、まず驚いたのがTC5チタン合金製のベゼルやゴツめのタフなルックスに反したその『軽さ』です。激しい動きの中でしっかりとホールドしてくれる2個のバンドループも安心感があります。そして操作性の面では、4つの物理ボタンが本当に素晴らしい。


冬山や岩場でロープを操作する場面などではグローブを着用していることが大半ですが、平らで押し込むタイプのボタンだと感覚が分かりづらく、誤操作の原因になります。T-Rex 3 Proのボタンはしっかりとした出っ張りがあり、グローブ越しでも確実に位置とクリック感が伝わるので、冬場でも迷わず操作できます。

耐久性についても、ここ最近のクライミング撮影でずっと着用し、岩場にカリカリと何度もぶつけてしまっているのですが、サファイアガラスのディスプレイやチタンフレームには傷がほとんど残っていません。米軍の物資調達規格である『MIL規格』に準拠した過酷なテストをクリアしていると聞いていましたが、まさにその通りのタフさで、過酷な環境で活動する人間にとって絶対的な信頼に繋がります」 

登山道なきルートを進むためのセーフティネット

一般的な登山ルートから外れたバリエーションエリアや未開の岩場に足を踏み入れることも多い石川さん。ホワイトアウトや道迷いのリスクが常に隣り合わせの未知の領域で、スマートウォッチのナビゲーション機能は単なる便利ツールを超え、命を守るセーフティネットへと昇華する。 

「ディスプレイがびっくりするほど明るくて、直射日光下の岩場でも地形図やデータがはっきりと見やすいという点はとても気に入っています。タッチパネルの反応も特に不便なく快適です。僕の場合、メジャーではない岩場など、一般的な登山道から外れた場所にあるエリアに撮影で入ることが多いのですが、高精度のGPSで自分が歩いてきたルートの軌跡を正確にトラッキングしてくれる点もありがたいし、そして同じ場所に再び向かう時はもちろん、ピストンで同じ道を安全に帰るために、来た道を正確に辿れているかを確認できる『トラックバック機能』や『ルート逸脱アラート』も、万が一ホワイトアウトした際などのセーフティネットとして非常に強力で、心強いナビゲーションだと感じています」 

充電ストレスからの解放。回復と睡眠を可視化する「Hybrid Charge」

かつて、毎晩の充電が必要なスマートウォッチは睡眠時の着用が難しく、ライフログとしての連続性が絶たれていた。しかし、T-Rex 3 Proの圧倒的なバッテリー寿命がその限界を打ち破り、石川さんの日々のコンディション管理と生活習慣そのものに劇的な変化をもたらした。 

「以前使っていた最初のスマートウォッチはほぼ毎晩充電が必要で、寝るときにはどうしても手首から外して充電器に繋がなければなりませんでした。そうなると、睡眠データを録りたくても物理的に不可能です。しかし、Amazfit T-Rex 3 Proは標準的な使用で最大25日間もバッテリーが持つため、週に1回程度、気が向いた時に少し充電するだけで済みます。この驚異的なバッテリー持ちのおかげで、24時間、毎日着けたまま眠ることができるようになりました。

 これによって、新しく搭載された『Hybrid Charge(ハイブリッドチャージ)』という機能を毎朝チェックするのが習慣になっています。実は4月頃まで、『なんだか最近疲れが取れないな』と慢性的な疲労を感じていたんです。ちょうどその頃にこの時計を着け始めてデータを見たら、朝起きた時点のバイオチャージが60未満という低い数値を連日叩き出していました。データとして自分の回復不足を突きつけられたことで意識がガラリと変わり、『もっとしっかり休もう。夜は子供と同じくらい早く寝て、毎日7〜8時間の睡眠時間を絶対に確保しよう』と生活リズムを改善しました。


すると、5月に入ってからは朝のハイブリッドチャージがコンスタントに90近くまで跳ね上がるようになったんです。体感としても明らかに体が軽くなりました。僕たちの仕事は、特定の種目ができればいいわけではなく、クライミングも川も山も、すべてを高い次元でこなせるコンディションを常にキープし続けなければなりません。現場に入った瞬間に確実に動ける身体を作ること。そのためには行動によって蓄積された疲労と、それが回復するまでを可視化し、地続きでトータルに管理できることこそが、このスマートウォッチでしかできない唯一無二の魅力だと感じています。データを意識することで、食生活やタンパク質の摂り方への意識も自然と改善されていきました」

海外のフィールドでのさらなる活用に期待

データを単なる記録として終わらせるのではなく、自らのパフォーマンスを維持し、生活習慣をより良くするための賢いツールとして使いこなす。石川さんの視線は、すでに次のステップである海外の過酷なフィールドへと向けられている。 

「使い始めて月日も経っていないので、正直まだ完全に使いこなせていない面がありますが、直近では大会の事前コースデータを時計に落とし込んで撮影に活かす方法をマスターしたいですね。今年の秋にはフランスでの大きな撮影を控えているので、全世界地図のオフラインマップをフル活用して、現地のバリエーションルートでどれだけナビゲーションが機能するかをテストするのが今から非常に楽しみです。データを自分の生活習慣の改善やトレーニングのモチベーションを高めるためのツールとして賢く使いこなすこと。それが、これからも長くプロの現場で高いパフォーマンスを維持し続けるための、僕にとっての大きな武器になると確信しています」